レオス・キャピタル社長のお金と投資の話

とあるインデックス投資のブログで、投資初心者向けに紹介されていた『投資家が「お金」よりも大切にしていること』。改めてお金について考える良い機会となったけど、著者の藤野英人氏がひふみ投信で有名なレオス・キャピタルの代表だったことには驚かされます。

ネット上でも多くの投資家がすすめるのも理解出来る一冊。

『お金を稼ぐ・貯める・増やす方法』は多くの人が語るけど、そのお金をどう使うのかはあまり語られず。本書は日本人の歴史や文化、会社で働くって何かを交えながら、お金・経済・仕事・会社・投資には色々な側面があることを教えてくれます。

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人は生きているだけで価値があるって本当なの!?

本書には日本人のヒーロー像やお金に対する執着心、また何故多くの日本人はお金儲けをする方に良い印象を持たないかなど、興味深い事例を挙げながら丁寧に説明してくれます。

私が本書を読んで特に印象に深く残ったのは、見出しに書いてあることでした。

お金は経済を形成するメインプレイヤー(政府・家系・企業)の間でグルグル回っているけど、生産者が実際に働くことで物やサービスが生まれ、それを消費する人がいることで価値が生まれる。1円も稼げない赤ちゃんのおかげで、成り立つ事業や会社があることを一例に挙げられており、改めてなるほど〜と思わされましたね。

社会貢献とは何かを作り出すだけでなく、消費することでも成し遂げられると言われると、何だか妙に誇らしくなれます。人は一人で生きていけないと聞かされると、三流ドラマの三流役者の三流セリフのようですが、著者は経済を”互恵関係”であると述べられてました。

”経済”とはお金を通してみんなの幸せを考えること.

自分の喜びは他人の喜びに繋がり、他人の幸福は自分の幸福にも繋がる。

お金の本にも関わらず釈迦の説法のようだけど、とても素敵な考え方です。頭では分かっても行動に移すのは難しい。そして自分達の社会を幸せにするには、まず消費者である自分から変わることが何よりも大切なのだと…

誰でも出来る具体的なことは、自分が欲しい・やりたいと思うステキな物やサービスに積極的にお金を使うこと。そのステキなことにお金を払うことは、商品やサービスを提供してくれる会社や従業員を応援することになる。

きっと自分も心地良いですね。

読書でもゲームでも、大切な人と一緒にご飯を食べて楽しい時間を共有するでも良いです。

それによって自分が生きる活力を得て、今度は生産者として何か付加価値を生み出せれば、世の中はどんどん良い方向へ。大変当たり前だけど、消費が社会を創造する事に繋がります。

投資はマネーゲームではなく、エネルギーのやり取り

世の中で一般的に言われる投資のイメージって、どうしてもお金を出してお金を得ることだと思われがちですが、それはあくまで投資のある一面に過ぎず、著者の藤野氏は投資を今この瞬間のエネルギーを投入して、未来からの恩返しを頂くことだと表現されてます。

勿論お金もエネルギーの一つですが、誰しも平等に与えられたエネルギーの一つに時間があります。この時間を何に使うかは自由で、読書したり、何か勉強したり、人と会って話すなど何かしらエネルギーを投入してます。

これはいわゆる自己投資にあたり、”時間”というエネルギーを投資する代わりに知識を得たり、視野が広がったり。恩返し=お金とは限らないです。ちなみに著者はエネルギーの要素に以下の8つを挙げられてます。

エネルギー=情熱 x 行動 x 時間 x 回数 x 知恵 x 体力 x お金 x 運

多くの成功者が頭でばかり考えるでのはなく、まずは行動することの大切さを説いてますが、何か通ずる所があります。そしてエネルギー構成要素の8つ目のはどうしても絡むので、失敗しても腐らず、運が悪かったとポジティブなマインドを持つことも強く言われてました。

ではなぜ投資を行うのか!?

これは冒頭でも述べたことの反復になるけど、投資の目的は明るい未来を作るの一点に集約。

自己投資も自分だけが生き残るのではなく、世の中を良くするための行動。

そのエネルギーをどのように世の中に流して、どう明るい未来を創っていくか…

そう言われてみると、タンスに眠っているお金が、いかに死んだお金となっているか理解出来る気が。世の中のために全財産を投資に回す必要はないけど、眠っているタンス預金の一部でも、世の中が良くなるために使われれば、何かが変わるかもしれない。

勿論投資ではなく、消費でも良い.

本を読んでの感じ方はひとそれぞれだけど、私にとっては、本書冒頭にお金を考えることは、人生を考えることだと紹介されており、本当にその通りだと感じます。

一応社会を形成する末端の人間として、しっかりと消費し、しっかりと生産し、しっかりと投資していきたいと思わされます。

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