カイジに敗れたが黒崎にも認められた班長大槻

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カイジとの対戦で惜しくも敗れた大槻班長、本作登場人物の中では指折の切れた男だった。

笑顔の裏に隠されたドス黒い思惑、勝つべくして勝つ戦略、どうすれば利用する側にまわれるか、搾り取れるかなど独自のマネタイズ論を展開している。漫画は勿論、このキャラクターはアニメでも光っている。

声優のチョーさんが見事に班長のいやらしさを表現しており、かなり引き込まれてしまう。

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地下深い獄中で働くE班の班長大槻について

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借金を返済出来ず、遠藤に嵌められカイジが連れて来られたのは、どこだか分からない地下の底、亡者巣食う強制労働施設。熱気と騒音・粉塵・悪臭・不衛生、およそ人が住めるような環境ではなかった。そんな劣悪な環境で、カイジが所属するE班の班長が大槻だった。

この男一見すると人畜無害な印象だが、内情はかなり悪どいゲス野郎。

しかしある意味では世の中の真理を理解しており、帝愛グループNo2黒崎義裕からも実力を認められている。1日外出券を得る為に節約を考えるカイジ、そんな彼を奈落の底に突き落とすために缶ビールを手渡し、結果これが散財のキッカケとなる。

食べ終わったら奴はとりあえず満足して、こう考えるだろう・・・明日から頑張ろう。その考えがまるでダメ、「明日から頑張ろう」という発想からは、どんな芽も吹きはしない。そのことに20歳を超えてまだ分からんのか?明日から頑張ろうじゃない・・・今日、今日だけ頑張るんだっ。今日を頑張った者、今日を頑張り始めた者のみ・・・

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彼自身もシャバではその現実に気付けず、カイジ同様に強制労働施設にいる訳だが、地下労働施設でのし上がる為に現実に目を向けた結果、地下施設内では利用する側にまわっている。まさにこれは世の中で縮図であり、一般社会で働いている人も考えるべき事実だろう。

大槻班長はどうすれば毟り取れるか熟知している

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連日連夜の豪遊で散財してしまったカイジに対して『給与の前借り』を提案する班長大槻。前借り出来る額は本来の9万ペリカではなく6万ペリカのみ。差分の3万ペリカは班長が手数料として差し引くと提案してきた。

ただし今回に限り、夜行われる賭場で儲け、6万ペリカを返せば利子はつかない。倍の12万ペリカを稼ぎ、6万ペリカを返せば貸借りはなくなり6万ペリカが残ると言っているが、賭場でのチンチロも班長大槻がイカサマを仕込んでおり、多くの者が搾り取られている。

通常この強制労働施設内では賭博はご法度だが、就労者の不平不満のガス抜きの意味も込め、特例として各班長が責任を取るならば、月2〜3回の賭博が認められていた。

つまり賭博に関わる人間関係のいざこざや、金の貸借りを班長がコントール出来るならの条件付き。E班の班長大槻がそこらへんの人心掌握に長けているのは事実。

ピンハネの嵐!?世の中の多くの者が搾取されている

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結局班長大槻のイカサマを見抜けず、再来月分の給与4万5000ペリカを前借りするハメになる。泥沼のような制度を作っておきながら「皆の衆には納得してもらっている」と言っているが、一度飲み食いの快楽を覚えたら最後。

この地獄から抜け出す事は出来ない。まさに程の良いピンハネでしかない。しかしこのピンハネだが、限りなくグレーでも違法性がないものは世の中で横行している。

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特に会社員として働いていれば何処かしらで搾取される。先日会社の集まりで、労使折半も知らないガキンチョが給与の額面について難癖をつけていた。入社時の説明内容と違うと主張していたが、もちろんしっかりとした説明は必要だろう。

ただし会社も慈善事業ではないので、売上の一部をピンハネするのは当然。冒頭にも大槻が言っていた通り、世の中は「利用する側」「利用される側」に分かれる訳で、そんなにピンハネを嫌がるならばフリーランスにでもなれば良い。

賭博だけではない!?班長大槻のマネタイズ論

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地下強制労働施設で唯一の娯楽と言える缶ビールや焼き鳥の販売は、帝愛と班長の半々で利益配分が行われていた。大槻班23人の給料のほとんどが、買い物で消費される計算なので、正規の給料17×9万ペリカと、ピンハネ45組の6人分の給与を合わせて180万ペリカ。

この全給与の半分がシャバで「物」を仕入れてくる原価に消え、残り90万ペリカを帝愛グループと折半しる形になる。毎月45万ペリカとピンハネ45組の27万ペリカが加わり、72万ペリカの大金が何もせずとも手元に入ってくるシステムになっていた。

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一見すると無茶苦茶なシステムで一般社会では合法化しないだろが、借金が返済出来ず地下に落ちてきた割に、なかなか頭の切れる男出ることが見て取れる。

イカサマ賽の真実とは!?勝つ為の常勝チンチロ

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今まで勝負所ではチンチロで負けた事ない班長。

その真実は二回の外出券を利用し、シャバでイカサマ賽を作っていた事にある。サイコロの目が全て456のシゴロ賽を振る事で倍付け・三倍付けの目もガンガン出るようになり、3回降れば1度はシゴロになる代物だった。

普通に使ってはバレるので勝負所の使用とルール改正で多くの者が搾り取られてきた。決して運否天賦に身を任せず、入念な計画により勝つべくして勝って来たのがE班の班長大槻。

カイジに敗れたが見所があると評価された班長

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最終的にカイジにイカサマ賽を見破られ、班長が食べていたTボーンステーキの骨で作ったピンゾロ賽で全財産を奪われた班長大槻。自身が今まで連中にしてきた様に、綿密に用意、計画毟り取られる結果となった。

カイジくんも素晴らしいが、君もなかなかのものだと私は思っている。よく考えたな、こんな蜘蛛の巣みたいなことを。まずこのシゴロ賽の発想が素晴らしい。そして親がどんな目でも子が振れるというエセ平等。博愛的ごまかしが秀逸!!

黒崎義弘から高い評価を受ける一方、システムを作る上での隙を指摘されていた。

この一種の遠慮、勝ち過ぎることへの配慮は同時に決定的な隙を生む。何しろ自分らが出せる目より、強い目の存在を許すことになるのだから。考えねばならない、システムを作るものは自らそのシステムの隙、アキレス腱について。そして備えねばならない、不測の事態に!!

カイジの方が一枚上手だったが、カイジ登場人物の中でも指折のキャラが立った男だ。

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