銀行で派遣SEとして働き鬱病になった男の末路

一口に『IT業界でのシステム開発』と言っても、色んな現場や働き方がありますが、多くのプログラマー・SEが正社員でありながら、自社で働けず、客先常駐で開発を行なっています。

この働き方について、若いうちは良いけど、年齢が上がると切られる可能性が高いとか、孫請け企業の場合、元請け企業にマージンを引かれ、末端で働くエンジニア達は搾取され続ける、とにかく『未来は無いよwww』など、色んな方が警鐘を鳴らされてますね(;^_^

私自身、新卒入社以降、殆どがSES契約を結び、客先常駐での開発に従事しているので、その指摘は痛い程に分かっているつもりですが、数多ある客先常駐開発の中でも、特に過酷でエンジニアにとって益にならないのが『金融系の現場』かなと思います。

このままでは人生積んでしまう.

ある時に危機感を感じ、今では金融業界とは縁遠い場所で働き、立ち直っていますが、当時は上司や現場に追い込まれ鬱病になり、とにかく辛い日々でした。そんな辛い日々の生活と、どうやって辛い現場を乗り越えた(逃亡)のか書いてみたいと思います。

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若手時代に経験した銀行システム部という修羅の地

昨今のIT業界は『売り手市場』と言われており、エンジニアとして働く立場からすれば、仕事は選べる場面が多いと思いますが、私の新人時代(2009年くらい)は、リーマンショックの影響からか、業界的にも仕事が少なかったように感じます(ペーペーの新人なので尚更)

当然仕事の出来ない新人(人月工数マイナス)ですから、自ら仕事を選べる筈もなく、参画先に選ばれた現場はメガバンクのシステム部。更に新規開発案件だったので、慢性的な残業で終電帰りは当たり前、人手も足りず(口だけの無能は多いが、出来る人は少ない)、怒号が飛び交ったり、隣同士の席で喧嘩しているシーンも珍しくない現場(デスマーチ)でした。

銀行システム部でも開発と運用で雰囲気は違う
銀行システム部のエンジニア数も定かではないけど... 上司からある時、5000人月との途方もない...

”大規模システム開発はデスマーチになる事が多い”ようですが、最近有名だったのは2012年頃にスタートしていた『みずほ銀行の次期システム開発』でしょうか。興味のある方は調べて頂きたいですが、とにかく派遣SEは風当たりが強く、作業環境が劣悪だったり、悲しい事件(人の死)が起きたりと大変です。

プライドが高い威圧的な集団に囲まれた職場で鬱病発症

転職サイトでWEB系企業の募集要項を覗いてみると、個人の望む開発環境を提供するような記載も目立ちますが、参画していた金融系の開発現場では、そんなエンジニアの希望など勿論通らず、長机に所狭しと要員が詰められ、古い開発端末での作業になります。

とにかく隣人との席の距離感が近かったのが今でも印象的.

肝心の業務について、前述の通り慢性的な残業が発生しがちの”デスマーチ”ですから、長時間労働により、正常時のような正しい判断や気遣いが出来なくなりがち。終盤では隣の席の人が物を食べる時のくちゃくちゃ音が気になり、ちょっとイザコザになったり(;^_^

そして何より高圧的な方が多かったですorz

銀行員の方々は当然高学歴な方が多く、普段のストレスのせいか態度も高圧的。またそんな行員に威圧的な態度を取られる元請けの年配派遣SEもストレスが溜まり、その下の孫請けの派遣SEに当たったり、私のような若手に当たったり・・・

毎日この現場から逃げ出したい、死にたいと思う日々.

”じゃあ辞めればいいじゃん”と多くの方が思うでしょうけど、当時は自分もバカで、今より世間知らずでしたから、声を大にして嫌だと言う事が”イケナイ事”だと思い込み、ずっと一人で抱え込む事が多かったかも。あと嫌だと絶対言わせない雰囲気が漂う現場でしたねw

そしていつの間にか自分は鬱病になってました。

鬱病になった一番の原因は上司との人間関係

人によって鬱病になると症状は様々ですが…

自分の場合は朝が気だるく、土日になってもやる気が起きない。当時の開発現場は東○町でしたが、とにかく毎朝東西線の満員電車に乗るのが辛く、食べ物の味もしないし、憂さ晴らしのためか、急に大金をパズドラに課金したり…

ホント俺、いつまで東京で消耗してるんだろ!?

唯一心安らげる瞬間は、少女時代のPVを見ている時だけ。

そんな少女時代も随分と人数が減りましたね。゚(゚´Д`゚)゚。

また鬱病になる理由にも色々ありますが、ストレスの原因には『人間関係からくるストレス』『環境の変化からくるストレス』があるらしく、自分の場合は前者の人間関係(上司との関係)が大きい。当時の上司はとにかく気分屋で、部下が上司より早く帰る事が許せないらしく、何かと無理難題を押し付けてくる困ったお方w

クラッシャー上司に対する唯一の対処法は!?
ブラック企業に続き、最近何かと話題のクラッシャー上司問題。 こんな条件を満たしてしまう人が、クラ...

そーゆー人とは一緒に仕事をしないに限りますが、鬱病になる理由は、当然人間関係だけでなく、環境からくるストレス、それは現状の自分に対する危機感と言いますか、この現場では”エンジニアとしての将来が見出せない事”にありました。

身についたのはExcle技術!?派遣SEが金融系で働く危険性

私は何やかんや銀行システム部で3年近く開発・運用の仕事に従事しましたが…

見出しの通り『身に付いたスキルってExcelだけじゃね!?』って印象.

当時はStrutsでのJava開発をやってましたが、○○万人月とかの世界ですから、銀行システム部ってホント作業が細分化されてます。基盤・環境だけ触る人、ネットワークだけ触る人、開発専任、本番環境へのリリースだけ行う人、保守運用専門部隊とか。

肝心の開発内容も大した開発はなく、そのくせ何か作るにもいちいち面倒な手続きが多過ぎる。未だ紙でのやり取りが主流だし。お金を扱う職場なので致し方無い部分もあるけど。

たま〜に”SIerで開発やってました〜”って人が現場にやってくると、全くHTMLを知らなかったり、Linuxに疎かったり…WEB系の開発現場であれば小さな案件ですが、設計〜開発・リリース・保守と一人でやることも多く、それ故に広い知識を学べ、逞しくもなれます。

そーゆー背景もあり、正直どの現場に行っても役立つような技術的ポータルスキルは身につき辛く、自己への学びも少ない。金融業界で業務知識を盾に食っていく覚悟がある人は構わないけど…長くいる程、ヤバい事態に陥ります。

長くいればいる程、タコツボ化して抜けられなくなる.

上述の困った上司は新人時代から15年くらい、ずっと金融の現場で、古い技術(COBOLみたいなやつ)による開発に携わっており、まさにタコツボ化してました。自分がそうだからといって、若手も自分と同じ道に誘い込もうとする人も困り者です。

また規模が大きすぎて、自分が今何をやってるのか認識し辛い。結局あの時、自分が作っていた開発モジュールって、何のどこで役に立っているのか未だに不明。

あれ!?スキルが無いので転職活動が上手くいかない!?

私にとって初めての開発現場が銀行システム部の現場。

当然現状に不安を抱き、資格の勉強などはやってましたが、前述の通りに技術的なポータルスキルは身に付かない現場。こんな会社・現場にいてはヤバいと思い、転職活動を試みるも、いくら教科書で学んでも実践的に使えてない点を指摘されたり、そもそも当時の自分は鬱気味で表情も死んでたので、全く転職活動が上手く行かず…

会社には行きたくないけど、転職先も見つからない.

まさに現代の奴隷です。

ただ転職活動を通して沢山の会社からお祈りメールを頂く中、そして面談の場で業界の先輩方に相談に乗って頂き、色んなお話を聞く中で、”いかに自分が危機的な状況に置かれているのか”を認識でき、ようやく会社に現場を変えてくれと言い出せました。

随分と辛い思いをしながらの遠回りだったけれど、現場が変わり、その会社でもう一年働いた頃には転職活動も軌道に乗り、いくつかの会社を渡り歩く中で年収も上げられ、今に至る。

現状の危うさに気付き、いかに早く脱出出来るかが鍵!?

その現状に気付き、いかに早く抜け出すか…

これが全てだと思いますが、中には金融の現場が合ってる人もいます。自分が離任する時、誰か代わりの要員を連れてくる必要がありましたが、別の現場にいた同期が選ばれ、同期は自分には合ってると言ってました(その頃は開発も一段落し、少し落ち着いていましたが・・・)

ただずっとその現場で働き続けた結果、転職したくても転職出来ないと嘆いていましたね。

自分の場合、鬱病になり辛い日々は”少女時代の美脚”に助けられたり、その現場を抜け出すキッカケになったのは”転職活動”でしたが、これは各々違ってきます。またそーゆー沈んでいる時って、何やっても上手く行かない事が多いので、とても難しいんですが…

結局のところ、金融系の大規模開発案件には近づかないこと!!

派遣SEとして金融業界に携わると、高確率でそーゆー現場に出くわす気がするので。

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